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梅若会 定式能
 3月18日(日) 午後1時開演

於:梅若能楽学院会館


 “能” 鞍馬天狗 白頭

他に
熊野   シテ 富田 雅子

超人の厳めしい天狗が美少年の牛若丸に兵法を伝授します。
又、前場に登場する”あどけない花見の稚児達”も見所です。

 
シテ    山伏・天狗 松山 隆雄
子方    牛若丸 小田切 亮磨
 【あらすじ
  西谷から招きをうけたので、鞍馬山東谷の僧(ワキ)は山の稚児達(子方数人、平家の公達や牛若丸を伴って西谷の花を見に出かけた。花見の宴がはじまると、見知らぬ山伏(シテ)が割り込んで邪魔をするので、僧は花見を延期して一同を連れて引きあげた。しかし牛若一人はその場に残っていた。山伏は「花見に貴賎や親疎の区別はないだろう」といい、牛若は「今の仲間は皆平家の一族で、自分は源氏だから何かにつけて恥しめをうけ、月にも花にも見捨てられた者だ」と告げる。嫌われ者同士はこうして特別な親しみがわき、人の口の端にのぼるような間柄となる。こうして山伏は愛宕や高雄、比良、横川、吉野、初瀬などの花の名所を案内したが、自分は実は天狗であるから兵法の大事を伝え、平家追討の望みを達せしめようと約束して、谷を分け雲を踏んで消え去る(中入)。
  既に様々な忍びの術を心得た牛若が勇ましい出で立ちで大天狗を待っていると、さきの山伏が今度は恐ろしい本当の姿(後シテ-天狗)で現われる。天狗は牛若の師に対する礼儀正しさをたたえ、昔唐(今の中国)の張良が黄石公の試錬にたえて兵法を授った故事を語る。そして平家討滅の秘伝を残さず伝えて、今後も常に影から弓矢の力を添えるべきことを約来する。こうして威力を示し(舞働)た大天狗は鞍馬の梢に翔ってその姿を消す。のでした。