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 日本の美・面の世界
6月21日(火) から29日(水)

東北芸術工科大学 

【開催にあたり】
 「能」と「能面」は、切っても切り離せない関係にあります。
能の演者にとって、「能面」とは、何かに扮するための道具以上に深い意味を持っており、その面が演者によって舞台に掛かった時、その魅力はさらに引き出され、独特の雰囲気が醸し出し出されます。
この展示では、能面が完成するまでをパネルで紹介するとともに、 約二〇面の能面の魅力と、その面が使われる曲目について紹介し ます。
この展示をとおして、日本独自の古典芸能に対するより一層の理解と興味を喚起していただければ幸いです。

【出品者紹介】

大月 光勲 (おおつき こうくん・能面師)  一九五二年岡山県倉敷市生まれ。七二年より能面の習作を始める。 七七年、上洛し、長澤草春 (無形文化財技術保持者・長澤氏春師三男)に師事。八八年、京都府伝統産業技術コンクール奨励賞を受賞。 八九年、独立し「光勲能面會」を主宰する。林喜一郎師(現十三世林喜右衛門Vの依頼により、是閑作の 「若男」を写し、以後、林喜右衛門家(京観世五軒家の一つ)出入りを許される。九五年には、梅若六郎師 (五六世梅若家当主)の依頼により『渇水龍女(四五〇年ぶり復活)b後シテ用創作面「龍王子一を制作、国立 能楽堂にて初演された。九九年、松山隆雄師(観世流能楽師・重要無形文化財総合指定Vの招きにより 「相模原光勲會」発足。以降、国内において数々の個展を開催。

松山 隆雄 (まつやま たかお・能学師)  一九五一年生まれ。十三歳で能の名門・梅若六郎家に入門。六四年、日本芸術院会員・ 五五世梅若六郎師、および五六世梅若六郎師の内弟子として修行、経験を積み、七一年に能楽師として独立.以降、 梅若会主催の定期公演をはじめ、特別公演、地方公演.海外公演、国立能楽堂および主要地方都市での演能等、能楽 の普及と指導につとめている。『梅若』の能を正統に伝授するに留まらず、加えて演能曲を深く探究し、表現して いる。九〇年に財団法人梅若会理事に就任、九八年に、国指定・重要無形文化財総合指定に認定される。現在 (社)日本能楽会会員、(社)能楽協会会員、観世流準職分、(財)梅若会理事、東京・山形緑隆会主宰。