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第十六回 松山隆雄 演能会
日 時  平成十九年七月二十四日(火)午後六時開演
会 場  国立能楽堂


胡弓のひびき



お申込は、こちら(pdf) より
   
■笠ノ段......
・能 "蘆刈"の見所・聞き所 (笠尽しの舞と謡)である一節。
・日下左衛門夫妻は貧困の為やむなく別居していましたが、妻が乳母になる事が出来ましたので夫を迎えに難波の浦へ出かけます。
 お供の者は妻を慰めるため、難波の芦を売る面自い男を呼びとめます。

 男は御津の浜の謂を語り、笠尽しの歌を謡いながら舞を舞うのでした。
 何とその男は妻が探している夫です。
 その後二人は和歌を交し、心中を語り合い、めでたい宴となるのでした。
・二十八代梅若兵庫頭景久が後土御門天皇の前にて能 "蘆刈”を奉奏し 「若」の一字を賜わりました。以来、梅津姓を改め梅若となりました。梅若家で
は由緒ある曲です。

 【あらすじ】 
放下僧
 牧野左衛門は利根信俊とロ論し討たれてしまいました。牧野の子・小次郎は親の敵打ちをしたいと思いますが手ごわい相手なので一人ではかないま
せん。そこで幼時に出家した兄の禅僧に相談します。唐の故事を語って説得する弟に、兄はやむなく了承します。
二人は当時、流行の放下 (歌舞雑技をする大道芸人)になりすまし故郷を出発します。
一方、利根信俊は悪夢に悩まされるので瀬戸神杜参詣に隠密の旅に出ます。
途中で不思議な身なりの放下 "浮雲"と”流水”に逢います.
信俊は以前から禅宗の教えには特別興味を持っていましたので禅語で話し、禅問答をしかける兄弟が大層気に入り伴に加えます。
道すがら兄は三界唯心の理を説く面白い曲舞を舞い、 羯鼓を打って信俊をなぐさめ、また花の都の小唄で舞うなど芸尽しを見せるのです。
信俊(敵)がすっかり油断したすきに二人は走り寄り長年の恨みを晴らします。
そして孝行の名を末代までもとどめるのでした。