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第十八回 松山隆雄 演能会
日 時  平成二十一年七月十六日(水)午後六時開演
会 場  国立能楽堂





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  【あらすじ】
■重荷
御苑の菊の下葉を清める老人が、気高 い女御を身染めてかなわぬ恋に苦しみ ます。官人はその恋をあきらめさせよ うと、重い荷を美しい布で包みます。
そして老人に「これを持って廻る間は 女御の姿を拝ませる」と言います。老 人は喜んで何度も挑みますが、ついに 息絶えてしまうのです。
老人の怨霊が出場し、女御を懲らしめ ようとしますが、思い返し、僧に弔っ てもらいます。怨念をはらした老人は『葉守の神』となり、其の後は女御を見守るのです。
■土蜘
源頼光(主ツレ)は病気で伏せっている。 侍女・胡蝶(ツレ)は典薬頭から薬を持ち帰り、頼光の病床に行き慰めるが頼光の気力は日増しに弱っていてもう死を待 つばかりの様子である。
其の真夜中になってから怪僧(シテ)が枕元に現れ頼光に病状を尋ねたので、反対に名前を聞くと「我が背子が来べき宵なり笹がにの蜘のふるないかねてしるしも」の和歌を吟じて、たちまちニメートル以上もある蜘の形となり、千筋の糸を繰り出して頼光に投げかけた。頼光は枕元の愛刀・膝丸を抜いて斬りつけたが、怪物の姿は消えてしまう。
頼光の叫び声を聞いて馳せ参じた独武者(ワキ)が事情を聞いて座敷を見ると血痕が点々としています。そこでその血をたどって怪物退治に向かうことにします。 独武者を頭とする士達は古塚(作り物)の前に来ました。怪物の住みかのこの塚を崩すと塚の中から炎を吹き出し、水を流しながら、岩の間から大きな土蜘の精魂(後シテ)が出てきて「長年にわたって葛城山に住んでいた怪物である」と名乗ります。そして糸を繰りため、それを投げかけてくる。糸は士達の手足にまつわり付いて体を締めつけたが、大勢で怪物におどりかかり劔をふるって斬りふせ、ついにその首を落とすのです。